『平和とは』(JEATH戦争博物館)
この博物館は、ワット・チャイチュンポンの敷地内に1977年に建てられ、
僧侶が管理しています。
建物は、第二次世界大戦当時の捕虜収容所を再現した、竹の小屋で出来ています。
『JEATH』とは、泰緬鉄道に関連した6カ国、
日本・イギリス・アメリカ・オーストラリア・タイ・オランダの頭文字を
合わせたものです。そして『DEATH=死』を文字ってもいます。
正面には、『FORGIVE BUT NOT FORGET』『許そう、だが忘れまい』と
いう碑が建っていて、考えさせられます。
クエー川鉄橋・連合国共同墓地と並んで、戦争を今に伝える貴重な場所です。
この博物館には、密かに描いたスケッチ・写真・手紙・身の回りの遺品や、
当時の新聞記事が保存されています。
館内に展示された多くの写真・スケッチは、旧日本軍によって捕虜になった方や
タイ人によって、当時実際に撮影・描写されたものです。
それらは、当時の捕虜生活や拷問風景を、今に生々しく伝えています。
かなり痛々しい作品もあります。
館外には、当時の日本軍が使用していた銃剣やヘルメットなどが展示されています。
第二次大戦中に実際に起こっていた事を思い、平和とはなんと尊いモノかという事を、
改めて思い知らされます。
旧日本軍が犯した事から目を背けずに、ただ「残酷だ」で終わらせるのではなく、
2度と同じ事を繰り返さない平和な未来の構築に、
考えを巡らすきっかけになれたらと思います。
開館時間は、8時30分〜18時で年中無休で、入場料は30バーツです。
場所は、街の南西のメークロン川に面しています。TATから歩いて10分です。
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