□■2009年4月9日■□
<タクシン派大規模集会へ>
東アジアサミットなど東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の首脳会議を週末に
控えたタイで8日、タクシン元首相の支持者約10万人が現政権の退陣などを求めて
首都バンコクに集結。当局側とにらみ合い状態になった。
元首相派の反政府行動は、民主党のアピシット政権が昨年12月に多数派工作で
元首相派から政権奪取して以来続いているが、今回は最大規模となった。
タクシン派の群衆はこの日、プミポン国王の側近中の側近、プレム枢密院議長の
自宅を包囲し、座り込みを開始。警官隊と一触即発の緊張に包まれている。
タクシン派「反独裁民主同盟」は3月26日から首相府を包囲して連日、集会を開催。
海外逃亡中のタクシン氏もビデオ演説で、自身を失脚させたクーデターの黒幕は
プレム議長だと名指しで批判。支持者に決起を呼びかけてきた。
8日の抗議行動では、シンボル色の赤いシャツに身を包んだ支持者らが首相府から
議長宅まで約1キロをデモ。議長宅前に特設ステージを造り、「議長は辞任しろ」などと
叫んだ。タクシン氏は同日夜の演説で「成果を得るまで戻ってはならない」と訴えた。
政府は警官約5千人を周辺道路などに動員したが、強制排除には出ていない。
議長宅前には警官数百人が配置され、デモ隊とにらみ合っている。
不測の事態に備えて待機中の陸軍兵らを含めると1万人規模の治安部隊が警戒態勢を
敷いているという。
前日の7日には同盟支持者が、東アジアサミットなど一連の会議の開催地となるタイ中部
パタヤのホテルを包囲し、閣議中だったアピシット首相らを3時間近く閉じこめた。
タクシン派群衆はその後、ホテルを出た首相の車を襲って後部ガラスを破壊。
首相は別の車で避難して無事だったが、警備員が負傷するなど事態は緊迫しており、
首脳会議の開催を心配する声も出ている。
(朝日新聞より)
最大規模の集会が行われています。首相府近くには近づかない方が無難です。
サミットが開催されるパタヤでも、緊張感に包まれています。
事前に情報収集されるなり適切な行動を心がけてください。
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